SEIBU JOURNAL

── 清瀬

清瀬の地から世界へ! 女子サッカーが紡ぐ未来への架け橋

FC十文字VENTUS

女子高校サッカーの強豪校として知られる十文字高等学校。23年前、1996年に発足した当初は未経験者ばかり揃った9人の同好会でしたが、徐々に力をつけて今や部員数70名を超える大所帯に。創部以来、全日本高校女子サッカー選手権大会には13度出場し、2016年には念願の初優勝を果たしています。
その大元となるのが十文字フットボールクラブ。高校を始め、中学、女子大学、ジュニアユース、そして『FC十文字VENTUS(ベントス)』の5チームからなる「学園型総合スポーツクラブ」です。学園を母体としながら、部活動だけに留まらず、地域と連携しながら学園外にも広がるクラブ運営を行なっています。
なかでも目覚ましい活躍を見せているのが、2012年に設立された『FC十文字VENTUS』。元日本女子代表監督の佐々木則夫氏をスーパーバイザーとして招聘し、2016年にはなでしこリーグの3部に相当するチャレンジリーグ昇格を果たしたクラブチームです。埼玉県新座市と東京都清瀬市という、Jリーグにはない県境をまたぐホームタウンを持ち、エリア一帯を「女子サッカーの聖地」として全国に発信することが目標のひとつ。地域のシンボルとなり、地元から愛されるためには何が重要なのか、具体的に話を伺ってきました。

「『FC十文字VENTUS』が目指すのは、女性が輝ける未来です。女性が活き活きと活躍できる場があってこそ社会全体が元気になる。その流れを女子サッカーから生み出したい。具体的な地域活動としては、行政と連携して高齢者施設などを巡回したり、地元のショッピングセンターや学校でのイベントに参加して交流を図ったり。地域との繋がりによって人々の励みになり、子どもたちに夢を与えられたらいいですね。」
もちろん、それには地元の人々の応援やサポートが必要不可欠。選手たちにとって、一番嬉しいのは実際に試合を見てもらうことだということは言うまでもありません。

「身近なところでは十文字学園女子大学内にあるサッカーグラウンドや、また清瀬市の内山運動公園でも試合を開催。入場料もかかりませんので、まずは足を運んでもらえたら。」

2019年4月からは3カ月間、チャレンジリーグでの試合が毎週続きます。目指すは、なでしこリーグ1部昇格、そしてもちろんその先にある優勝です。
ラテン語で「風」を意味するVENTUS。女子サッカー界に、清瀬と所沢の地に新しい風を吹かすことができるか。『FC十文字VENTUS』からこれからも目が離せません。

INFORMATION

FC十文字VENTUS

一般社団法人 十文字スポーツクラブ

〒352-8510 埼玉県新座市菅沢2-1-28
TEL. 048-260-7740

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