SEIBU JOURNAL

── 大宮

ターミナル駅・大宮は、実は世界が注目する盆栽の魅力発信地!?

さいたま市大宮盆栽美術館

埼玉県の大宮に、世界的に有名な“盆栽の聖地”が存在することをご存じですか? その名は『大宮盆栽村』。契機となったのは1923年に起きた関東大震災。東京の団子坂(文京区千駄木)周辺に住んでいた腕の良い盆栽職人たちが、豊かな土と水を求めて集団で大宮に移り住み、自治共同体として村を築き上げたのです。実は今でも6軒の盆栽園が営業しており、海外からも多くの愛好家が訪れている世界的な盆栽スポットなのです。
そんな『大宮盆栽村』から徒歩数分の場所にあるのが『さいたま市大宮盆栽美術館』。世界初となる公立の盆栽美術館で、数々の名品盆栽を展示しているほか、その魅力を国内外に発信すべく様々な活動に取り組んでいます。
季節に合わせた盆栽を週替わりで飾っている展示室に、約60点もの盆栽を屋外の空間でじっくり眺められる盆栽庭園。いずれも見る人の想像力をかき立てるような構成で、盆栽の中に凝縮された大自然の情景をイメージしながら鑑賞することができるはず。
夏には小・中学生を対象とした企画展を開催したり、小学校で盆栽作りの授業を行うなど、子供向けのイベントも積極的。「渋い」とか「年輩の方向けの高尚な趣味」などと敬遠されがちな盆栽ですが、本来は老若男女問わず、それぞれ自由な心で楽しむものだということを教えてくれます。四季折々で異なる表情を魅せてくれる、生きた芸術作品にぜひ触れてみてはいかがでしょう?

INFORMATION

さいたま市大宮盆栽美術館

●開館時間

9:00〜16:30(3月〜10月)、9:00〜16:00(11月〜2月)
※入館は30分前まで

●定休日

木曜日(祝日の場合は開館)
年末年始、臨時休館日あり

●概要

〒331-0804 埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
TEL. 048-780-2091 / FAX.048-668-2323