SEIBU JOURNAL

── 田無

朱塗りの鳥居とお狐様たちが招く幽玄の世界

東伏見稲荷神社

青梅街道に面する東伏見の交差点近く、突如視界に飛び込んでくるのは巨大な朱塗りの大鳥居。ここは、京都の伏見稲荷大社の分霊を奉迎し、昭和4年に建てられた『東伏見稲荷神社』です。創建は関東地方の稲荷信仰者たちの熱心な働きかけにより実現したもので、同年には西武新宿線の駅名が上保谷から東伏見に変わり、この地に東伏見という地名が新たに誕生したと言われています。神社とはその地にとって、また住む人々にとって、それほど重要な存在なのです。
『東伏見稲荷神社』の本殿裏には、伏見稲荷大社の千本鳥居を彷彿とさせる100基以上もの鳥居が不規則に連なっています。足を踏み入れると、まるで異世界に迷い込んだかのような幻想的な雰囲気。鳥居群の間に点在するのは、大小約20カ所の末社です。どの末社にも表情豊かなお狐様が鎮座していて、訪れる人を温かく見守っているかのよう。
そして、こちらの末社を1カ所ずつ丁寧に廻るのが「お塚参り」。願いが叶ったり、運気が良くなると言われる「お塚参り」ですが、その際に守らなければいけないと言われている3つのルールがあります。まず、必ずすべての末社にお参りすること。同じ末社を2度拝まないこと。そして願い事を伝える際には一字一句間違えないこと。なかなか難しいですが、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
様々なご利益を授かることができるパワースポットとして人気の『東伏見稲荷神』。「新東京百景」のひとつにも選ばれた不思議な空間で、しばし日常を忘れてみませんか。

INFORMATION

東伏見稲荷神社

●拝観時間

6:00〜17:00(閉門)

●定休日

なし

●概要

〒202-0021 西東京市東伏見1-5-38
TEL. 042 -461 1125

オフィシャルサイト