SEIBU JOURNAL

── 川越

連綿と紡がれていく時を感じて

時の鐘

埼玉県の中ほどに位置し、かつて北から江戸へ物資を送る交通の要所として発展した城下町、「小江戸川越」。今なお往時の風情を色濃く残す町並みの中で、ひと際高くそびえるのが『時の鐘』です。川越のシンボルとも言える存在で、寛永年間(1624年~44年)に建てられて以来、この地に住む人々に時を告げてきました。
木造3層のやぐらは、高さ約16メートル。現在の鐘楼は明治26年(1893年)に起きた川越大火の翌年に再建された4代目ですが、構造自体は江戸時代の姿そのまま。かつては鐘つき守が決まった時刻に鐘をついていましたが、現在は機械仕掛けで午前6時・正午・午後3時・午後6時の日に4回、時を知らせてくれます。その趣ある鐘の音は、平成8年に環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも認定されました。蔵造りの町並みに彩りを添える風物詩として、これからも多くの方々から愛され続けていくことでしょう。

INFORMATION

時の鐘

●概要

〒350-0063 埼玉県川越市幸町15-7

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